『太宰治全集7』

太宰治全集〈7〉 (ちくま文庫)

太宰治全集〈7〉 (ちくま文庫)

  『津軽』『惜別』『お伽草紙』の三編が入っている。『惜別』は時局の強い影響下に書かれたものだが、今回久しぶりに再読して見ると、はっきり当時の付け焼き刃的なアジア主義を批判していることが分かった。

津軽』(書き下ろし単行本 小山書店 1944・11・15)/『惜別』(書き下ろし単行本 旭新聞社 1945・9・5)/『お伽草紙』(書き下ろし創作集 1945・10・25)