太宰治

『太宰治全集8』

太宰治全集〈8〉 (ちくま文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1989/04/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 4回この商品を含むブログ (8件) を見る「パンドラの匣」(『河北新報』1945・10・22〜46・1・7 単行本 河北新報社 41・6・5)/「…

『太宰治全集7』

太宰治全集〈7〉 (ちくま文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1989/03/01メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見る 『津軽』『惜別』『お伽草紙』の三編が入っている。『惜別』は時局の強い影響下に書かれたものだが、…

『太宰治全集6』

太宰治全集〈6〉 (ちくま文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1989/03/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る この巻には「右大臣実朝」が入っている。高校時代に読んで以来、最も好きな作品の一つだ。…

読書会が終わる

太宰治『正義と微笑』についての、簡単な報告が終わった。夏休みからずっと付き合ってきた対象だけに、終わると何やらもの寂しい。

『太宰治全集5』

この巻から「新郎」「十二月八日」などアジア太平洋戦争の時代を感じさせる作品が目立ち始める。時局にふさわしくないという理由で全文削除されたという「花火」の結末は、家庭の悲劇という点でカフカ『変身』を思い起こさせた。同じ時期に、青春小説の代表…

『太宰治全集4』

この巻では、しみじみとした佳品が目立つ。特に清らかな感じのヒロインが多い。太宰治全集〈4〉 (ちくま文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1988/12/01メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る「きりぎりす」(『新…

『太宰治全集3』

ずいぶん長くかかったが読了。全体に明るいトーンの作品や、意欲的な試みのものが多く、中期の代表作「走れメロス」「駆込み訴え」や、女性一人称語りの「皮膚と心」、メタフィクション的な「女の決闘」が収められている。太宰治全集〈3〉 (ちくま文庫)作者:…

『太宰治全集2』

ようやく読了。「創世記」「二十世紀旗手」「HUMAN LOST」のような、実験的文体というか、切れ切れの意識の流れを書きとめたような作品から、「燈籠」「満願」「富嶽百景」「黄金風景」のような、小説としてがっちりした結構を持つ作品まで、作風の振幅の大…

『太宰治全集1』

思い立ってちくま文庫版『太宰治全集』を読み始めた。太宰治全集〈1〉 (ちくま文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1988/08/01メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (10件) を見る第一巻には、第一小説集『晩年』(砂子屋書房 …