2012-08-29から1日間の記事一覧

木々高太郎「文学少女」

『太宰治全集2』を途中まで読んでいるが、この中に「女生徒」(『文学界』昭14・4)という作品がある。主人公は女学生で、一昨年に父が亡くなり、現在は母と二人暮らしをしている。太宰の中で一系譜をなす、女性一人称独白体で書かれた小説である。 この主…