句会第三回

  季題は「春」。自分で出した題にも関わらず今回は低調。せっかく句会で色々講評いただいたので、併せて記録してみる。
    爪先に 春菜のかおり 新しき
    おたまじゃくし やさしさをもてあます
  →上五と後の繋がりが悪いという指摘。「蝌蚪」に改めては、という案もあったが、「柔らかい感じはひらがなの方が出ている」という意見も。
    たんぽぽの 甘苦き茎を 噛んで泣く
  →何で泣きたいのか分からないという指摘(確かに)。一方で、「路傍のたんぽぽを噛むような少年の日にことよせて、今の作者が泣きたいと思っているのでは」という指摘も。心の奥底を読まれた気分です。
    レタス毟る 横で家内は 黙りをり
    白々と 畑一面の 葱坊主
  →葱は「一面」ではなく、「一列」に植えるのではという指摘。頭の中で考えた風景が失敗した例。