句会第六回

  遅ればせながら5月の句会の記録である。季題は「初夏」。
    ガラス越しに初夏をためらう微炭酸
  →上五の位置関係があいまい。はじけそうではじけない雰囲気は出ているので、最初を工夫しては、とのこと。
    日焼子を抱けば潮の香微かなり。
    バス停で素足伸ばせば風薫る
  →季語「素足」と「風薫る」が重なり。
    母の日に洗い場へ立つ父の背(せな)
    黒ずんだバナナの先より日々綻ぶ