日曜美術館「沈黙の風景 〜松本竣介 ひとりぼっちの闘い〜」

  先週12月16日放送の日曜美術館は、洋画家・松本竣介(1912-1948)についてであった。
沈黙の風景 ~松本竣介 ひとりぼっちの闘い~|NHK 日曜美術館
松本竣介 - Wikipedia
  実はこの放送を見るまで、彼の名を知らなかった。ただ、代表作「立てる像」は高校時代、美術の教科書に載っており、また美術の先生が「すごい絵だ!」とコメントしていたので、記憶に残っていた。
  今回の放送で、彼が昭和17年という、戦時中の厳しい時期にこの絵を発表したということを知った。ちょうど最近まで、同じ年に執筆・発表された太宰の「正義と微笑」を読んで、作中戦争の影がほとんど登場しない意味について考えていたので、時局に敢然と背を向けた彼の活動にも関心を持った。戦後には、掌を返したような他の画家達を批判し、36歳で間もなく亡くなった。
  現在、生誕百年記念展が世田谷美術館で開催中らしい。(来年1月14日まで)
企画展 | 世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM